オダマキは離層を持たない。
老化した葉は、落葉することなく・・・株に付いたまま枯れる。
これを求めて木材腐朽菌が菌糸を伸ばしてくる。
病害菌アネモネチャワンダケは・・・そこに近寄れない・・・。
木材腐朽菌はオダマキの用心棒である。
離層
葉を枝から切り離す。
果実を切り離す。
    
  老化ホルモンのアブシジン酸。
  落葉ホルモンとも言われている・・・紅葉から落葉。
  果実では・・・落下。
 離層を持たない植物は・・・・落葉しない。 
左  木材腐朽菌が棲息している場合のイチゴ。
右  木材腐朽菌が棲息していないイチゴ。
      
林床で生きるエビネもキンポーゲと同じように「離層」を捨て、
枯れ葉を木材腐朽菌に提供して、株元の身辺を病害菌の侵入をブロックしている。
用心棒木材腐朽菌を飼っている。

 
 木材腐朽菌が生きている「ペレポスト 2号ゴールド」栽培。
 5年間・・・自生地と同じように・・・枯れ葉を除去する「手入れ」を行わない鉢。
キンポーゲ科植物を食べつくす・・・獰猛な菌・・・アネモネチャワンダケ。 生きているキンポーゲの根を侵して枯らす。
こういう菌を・・・のさばらせないのが・・・木材腐朽菌である。
それで・・・大自然の地表は病害の無い自然が保たれている。
群生するイチリンソウ  早春の雑木林。
光争奪戦で勝った樹木も、大きくなればなったで、巨体を維持継続させるためには、
多量の「エネルギー」を必要とする。
葉で産生する「澱粉」では足りない時はどうするのか・・・。
多年草植物に共通した悩みと問題で、樹木だろうが、草本本植物だろうが・・・
キンポーゲ科だろうが、ラン科植物だろうが同じである。
大きい会社だから永年安氏ということではない。
大きいから強くて生き残れるものでもない・・・・。
人間の脳には・・・恐竜時代の巨大指向DNAが残存されている。
会社を作ると・・・必ず・・・大きな会社にすることを目指し、
それを成し遂げた人を・・・偉い人、立派な人生という。
しかし、そういう人でも・・・夫婦間には「離層」を抱えている・・・・
「離層」などない・・・相思相愛に見えるが。
つまり、必要なくなったとき、宇宙ロケットの燃料タンクと葉は同じ意味。
宇宙開発のロケットは・・・植物の落葉を「パックったシステム」である。
喬木の用済みの枯れ葉も、ロケットの燃料タンクも・・・宙に舞う・・・。
だが、植物は人間の作り物のように「産業廃棄物」を作らない。
ゴミ捨て場は・・・植物にはない。

植物の中には・・・光争奪戦に負けた多くの植物が地面に這い屈ばって生きている。
少ないエネルギーでも・・・生きられる。
つまりは・・・零細企業よりも小さい企業。
銀行のカードローンでの自転車操業のような植物。
こういう植物は「離層」を持たない。
貧しいから・・・かえって夫婦の絆が固い、固くしないと生き続けることが出来ない。
自身の枯れ葉を・・・他所に飛散させてはイケナイ植物。
右写真は、離層を持たないキンポーゲ科 イチリンソウの群落である。
この緑の葉が・・・枯れたとき・・・相当な「リグニン」「セルロース」が出来る。
これを有効利用して・・・「エサ」にして木材腐朽菌に与えれば・・・
ブドウ糖を作ってくれて・・・早春に生きるためのエネルギーを供給してくれる。
病害菌の「アネモネチャワンダケ」の菌も撃退してくれる・・・。
「離層」を持たない・・・大きなメリットである。
光争奪戦の負け組草本植物が、環境に巧妙に適応した作戦が「離層」を捨てるという・・・
捨て身の作戦だった。
病害菌に犯された葉を・・・切り離すということが出来ないが、
地表を支配している木材腐朽菌を枯れ葉で養殖し、
株の身辺に病害菌を寄せ付けない・・・という作戦。
つまり強い木材腐朽菌の笠の下で生きるというもの。
これは、日本が米国の「核の傘」の下で、国家の安全を確保しているのと同じ。

右写真「アネモネ チャワンダケ」参照
キンポーゲ科植物にとって最も危険な「アネモネチャワンダケ」
木材腐朽菌とアネモネチャワンダケの攻防で、
木材腐朽菌から勝ったアネモネチャワンダケの姿である。
キンポーゲ科植物の根から侵入し、全身を侵し枯らす。
この養分で「キノコ」を作る。
しかし、養分が無くなると・・・今度は木材腐朽菌から負けて、
再び、キンポーゲ科植物が自生するエリアになる。
アネモネチャワンダケの弱点は、
キンポーゲ科植物の死骸が無ければ生き続けることが出来ない。
食べ尽くせば餓死する・・。
しかし、個の時を待って・・・枯れ葉ならどんなものでもエサに出来る・・・・
木材腐朽菌がエリアを奪還して、元の地表を再生。
そこにキンポーゲ科植物の種子がこぼれて・・・また群落を作る。
つまり、木材腐朽菌の傘の下で生きる・・・「共生」である。
枯れ葉を「エサ」しての・・・共生関係を構築している。


しかし、離層を持たない植物を侵略する狡猾な「病原菌」が現れ、
大変な事態に堕ちったのがイチゴ。
イチゴはバラ科でありながら・・・草本植物になり・・・離層を捨てて・・・
イチリンソウのようにイチゴ村社会を作り・・・生き続ける植物。
フザリュウム菌は、葉を「切り離せない」ことを突いた菌である。
根から侵入した菌は・・・難なく葉まで侵入出来る。
城なら・・・堀も、城壁もない状態が・・・「離層」を持たない植物である。

ラン科植物では「エビネ」である。
イチゴと同じように・・・・葉から入った菌は・・・根まで。
根から侵入した菌は・・・葉まで簡単に侵入可能・・・・。


イチゴ栽培も、エビネ栽培も、これまで「枯れ葉」を・・・キレイに除去してきた。
木材腐朽菌の生息しない培養土で植えた場合、
枯れ葉は病気の源になるということで・・・・。
木材腐朽菌が棲息する培養土では、枯れ落ち葉が・・・
非常に大切な・・・木材腐朽菌の「食べ物」である。
5年間、枯れ葉を取らないで栽培したエビネ。
右写真参照。




 離層を持たないイチゴ。
  木材腐朽菌が棲息している場合と、生息していない場合。
  右、写真参照




ラン科植物には「離層」を持つものと、持たないものがある。
その意味を考察すれば・・・・「ラン菌」との関係に突き当たる。
ラン菌は・・・木材腐朽菌。
なぜ、ランは木材腐朽菌と共生する選択をしたのか。
その謎は・・・・
 「エネルギー調達」
 「病害菌対策・・・用心棒として」

これまで、木材腐朽菌が棲息しない用土で栽培場してきたから・・・
病気が出た・・・。
そういうことである。
蘭自生地と乖離した・・・ラン栽培。
ラン菌が生息しなければ・・・本当は生きられない植物である。

世界中の培養土で、ラン菌が生きているのは「ペレポスト」のみである。
   
植物の分類はリンネの分類法で学名がつkられるようになっています。
ここでは「分類」ではなく「仕分け」から書きます。

植物の仕分けにには多くのものがあります。
陸生植物、水生植物
草本植物 樹木植物。
一年草植物 多年草植物。
高山植物、低地植物
熱帯植物、温帯植物、寒帯植物
湿地帯植物、砂漠植物
・・・・・食虫植物・・・蔓性植物
根毛植物、菌根植物、
喬木植物、ブッシュ植物、
針葉樹、広葉樹・・・照葉樹・・・・
蛇紋岩植物、石灰岩植物
単子葉植物、双子葉植物
ケイ酸植物
長日植物、短日植物
・・・・・・
こういう植物の仕分けは、ホームページを見れば詳しく記述されているのでご研究ください。


これから書くことは、これまでの「仕分け」の視点とは異なる目線で「仕分け」する。
「有離層植物」と「無離層植物」という仕分けである。

これまで、この視点から仕分けした植物学者がおられるのか・・・宇井 清太は知らない。
しかし、植物が「離層」を具備しているものと「具備しない」ものがあるということは、
生き続けるための一つの選択肢である。
なぜ分かれるのか・・・・
そこには、枯れ葉の成分である「リグニン」「セルロース」「ペクチン」などの炭素化合物を粗末にしない・・・
エネルギー源として再利用する植物自生地の生態系の巧妙なシステムが秘められている。

枯れ葉、植物死骸の「リグニン」「セルロース」を「エサ」として、
2億8500万年生きてきた木材腐朽菌と植物の関係である。
「離層を捨てた植物」には「キンポーゲ科」などおおくの植物があるが、
それらの植物に共通するのは・・・地表(地面)を生息地にしている植物がほとんどである。
つまり、光合成の負け組植物。
太陽に向かって上に上に生長できない・・・植物に多く見られる。
樹木の落ち葉と「オダマキ」の「枯れ葉」の違いを写真で示す。
喬木は・・・自身の根の張っているエリアに「落葉」させる。
オダマキは「離層」を具備しないので「落葉」出来ないで、株に付いたまま「枯れ朽ちる」。
このかれは処理の違いに・・・木材腐朽菌による炭素循環システムが深くかかわっている。
木材腐朽菌に視点を置かないと、地球地表における植物のエネルギー調達が見えない。
光合成の他にもう一つのエネルギー調達が・・・植物にあることが見えない。
現在の光合成理論は、光合成「勝ち組植物」から導き出されたものである。
光争奪戦で負ける植物は、エネルギー不足で「絶種」しないで生き続けている。
陰樹喬木の林床の弱い光の中で多くの植物は生息しているが、
そういう草本植物の多くに「離層」を具備しないものが多くみられる。
その一つに「キンポーゲ科」がある。
光争奪戦の勝ち組植物の木本植物樹木のほとんどは、「離層」を具備し、落葉する。
自身の根の張っているエリアに。
広い面積に落とすことで、落ち葉のリグニン、セルロースをエサとして生きている木材腐朽菌を、
広範囲のエリアに「養殖」することが出来る。
光合成勝ち組植物であっても、常にエネルギー不足に備えなければならないのが植物の宿命である。
植物は光を求めて「移動」出来ないからである。
動物は「エサ」を求めて移動できるが・・・・。

著作権所有者   (有)最上蘭園
   著作権に関わる全てを禁じます
HOME        BACK

kouza 4ayabz





















































































































































































































































































キンポーゲ科植物が「離層」を捨てた理由

       
 地球の陸生植物は木材腐朽菌の傘の下で生き続けている。
     地表を支配しているのは木材腐朽菌である。


      群生するキンポーゲ科植物。
      なぜ・・・群生する???
      町内会で・・・共同で「石油」を共同購入するのと同じ。
      共同で「警備保障会社」と契約するのと同じである。
      木材腐朽菌は・・・エネルギーを供給し、病害菌侵入をを「抑止」している。
      葉は・・・枯れてから・・・大きな仕事をする。木材腐朽菌のエサになり・・・。